一生懸命考えているつもりで、実際は立ち止まっている。そういう人が意外と多い。気になる事があると頭が働かず、考えがなかなか進まない。又は深くならない。行ったり来たりで結論は出せず、時間をかけても深堀できず、堂々巡りになる。
つまり大半の人はどうすれば「深く考える」ことが出来るのかがよくわからないのである。
深く考えることが出来れば、別人のように成長できる
- 仕事ができるようになる
- コミュニケーションの悩みが減る
- 不必要な苦しみから少なからず解放される
その方法とは、頭に思い浮かべたことを次々とメモを書くことである。
- A4の紙に1件1ページで書く
- 1ページを1分以内に書く
- 毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する
この方法をやることによって考える力が身につく。
人はゼロ秒で考えることが出来る
最初に本書は、時間をかければかけるほど考えが深まるとは限らない。多くの人は、デスクワークの大半は悩んだり、堂々巡りしたりで時間を浪費してしまう。
一方で、ごく一部優れた人は即決即断で、高速で大きな結果を出す。時間を無駄にしないスピードで情報収集をし、意思決定をし、電光石火でアクションに移している。
つまり、考える長さの時間=アウトプットの量・成果ではないということだ。
仮説を立てて、そのあと検証する。間違っていれば、すぐに立て直す。このスピードが非常に速く、かつ迷走しないのである。
これがゼロ秒思考である。
ゼロ秒思考ができるようになると、もやもやした気持ちをそのまま言葉にし、考えを深められるようになると、考えが進むだけでなく、どんどんスピードが上がっていくようになる。
- 生産性は数倍から数十倍上がる。
- オプションのメリット・デメリットがすぐわかるようになる。
- 問題の本質と全体像を押さえた確実な対策が打てるようになる。
ゼロ秒とは
瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることである。
- 迷っている時間はゼロ
- 思い悩んでいる時間はゼロ
セロ秒思考を身に着けるにはメモ書きである
その方法とは、
- A4用紙を横置き
- 1件1ページ
- 1ページに4~6行
- 各行20~30字
- 1ページを一分以内
- 毎日10ページ書く
したがって毎日10ページ書くことになる。
- メモ書きを3週間から1か月続けると、頭にどんどん言葉が浮かぶようになる。メモに書くよりも早く、言葉が湧いてくる。
- 一か月前には、もやもやとしていたものが、言葉が明確に浮かび、アイデアが次々と出ていくようになる。頭の早さに手の動きがついていけず、もどかしく思いながらアウトプットし続けることになる。
- さらに数カ月続くと、瞬時に全体像が見えてくるようになり、「ゼロ秒思考」に近づいていく。ものによっては、瞬間的に問題点が見え、課題が整理でき、答えが見えてくる。この変化には、性別、年齢、経験を問わない。
ゼロ秒思考を作るメモの書き方
- A4用紙を横置きにする
- 左上にタイトルを書いて、下線を引く
- 1ページにびっしり書くのではなく、わずか4~6行のみ書いて終わりにする。(各行20~30字)
- 図も書いてもよし
- 右上には年月日を書く
- これらの全てを1分以内に書く
- 感じたままに書く
- 難しいことは何も考えない
- 構成も考えない
- 言葉も選ばず、ふと浮かんだまま
タイトルは具体的には思いついたこと、疑問点、次にやるべきこと、自分の成長課題、腹が立って許せない事など、頭に浮かんできたことを書いていく。
頭に浮かんだまま、フレーズを書き留める。何もぼかさず、すべて具体的に書けば書くほど、焦点がぶれずに書くことが重要である。
とにかく遠慮しないこと。ストレートに書くことによって自分が何を悩んでいるのかはっきり見えてくることで、悩みも大幅に減る。
筆者は毎日10ページ書くことを進めている。1ページを1分以内に書くので、毎日10分はかからない。しかもまとめて書くのではなく、思いついた時にさっと書く。
最後に
この本を読んでメモの重要性、自分の成長のためになる内容であると理解した。10分間なら自分も挑戦してみようかと思った。
まずは10分時間を作ってA4用紙に書いていくことから始めよう。