(精神的に)疲れてこそ動いてみる

 「疲れたら動け」という本を読んで、仕事の疲れやだるさに悩んでいる人にはオススメする本である。

疲れを吹き飛ばすコツは「動くこと」

 疲れを取るにはマッサージやゴロゴロすることではない。そもそもの精神的な疲れは人間関係や仕事のプレッシャーといった自律神経の乱れのもので、体力的な疲れではない。なのに、ゴロゴロ体を休めると疲労感が増し、抱えている疲れが慢性的に変化してしまい逆効果である。まず自分は何につかれているのか?体の疲れか心の疲れなのか確認してみるといいだろう。

 そして、自律神経を整えるには体を動かすことである。

  • 精神的な疲れ=悪い疲れ
  • 達成感のある疲れ=良い疲れ

 ここでいう悪い疲れとは、睡眠とっても疲れやだるさを感じることである。一方でよい疲れとは、スポーツ等で軽く体を動かした肉体的な疲れの事である。だから、精神的なストレスにやってくる悪い疲れがとれる休み方が必要なのである。

疲れが消える休み方「4つのストレッチ法」

 自律神経を整えるには顔、肩、胸、腰の4つのポイントを押さえてストレッチする必要がある。

顔のストレッチ

 眉間のしわの取り方

  1. 顔のパーツを中心に寄せるイメージで、ぎゅっと顔を縮める
  2. 一気に顔の力をほどいていく

 これで顔の緊張がゆるみ、筋肉がほぐすことが出来る。

 顎の嚙み締めを取る方法

  1. 奥歯に力が入っているか確認する
  2. リラックスさせる為に上の歯と下の歯を1mmはなす

 これで顎の噛み締めがとることが出来る。

 目の疲れを取る方法

  1. 目を閉じたまま上を見上げる。
  2. 目玉を上に向けた状態で深呼吸を3回行う
  3. 瞼をゆっくり動かし目を開ける

 これで目のつられは取れる。

 一見シンプルに見えるが、確かなリラックス効果があるので試してほしい。

肩の上げ下げ運動

 肩こりが消える方法

  1. 背筋を伸ばして肩を引き上げる
  2. 肩を脇の後ろのほうに引き上げる
  3. 吐く息とともに一気に力を抜く

 このシンプルで簡単な方法で、緊張していた肩の力を消すことができ、気持ちを軽くすることが出来る。

胸を反って深呼吸

 乱れた呼吸を整える方法

  1. 肩甲骨を椅子の背もたれに置く
  2. 胸を大きく開いて3回深呼吸

 これによって、疲れで前かがみになっていた体を引き起こすことが出来る。

腰のゆらゆら前屈

  1. 足を肩幅に開いて前屈する
  2. そのまま腰を左右にゆらゆら揺する
  3. 揺れを小さくし一息大きく吐く
  4. 頭が最後になるようにゆっくりと起き上がる

 これで滞った血の巡りをよくすることが出来る。

心を整えるテクニック

  1. 1日の終わりに専用ノートに感情を書き出す
  2. ミルクティーを飲んで仮眠する
  3. クローゼットを整理する
  4. 空を見上げて「まあ、いいか」と思う
  5. 一対二の呼吸でリラックスする

 この5つを試してみて自分に合うものがあったら習慣化してみよう。

一日の終わりに専用ノートに書きだす

 精神的な疲労からくる悪い疲れがなかなか取れない理由は、ストレスの原因を明らかにしないまま我慢してしまうからではないだろうか。その対策としては、3行日記を書くことである。一日の終わりに簡単に日記をつける方法である。

  1. 今日、一番嫌だったこと
  2. 今日、一番うれしかったこと
  3. 明日の目標

この三行日記を書くことで自分が抱えているストレスが見えてくる。よってその対策法も少しずつ分かってくるのである。ちなみにネガティブの感情を書き出すとストレスが軽減する効果がある。又、嫌だったことを書いた後に嬉しかったことを書いたことで、気持ちを切り替えていくことが出来る。

ミルクティーを飲んで仮眠する

 仕事のパフォーマンスを上げる効果がある。又、昼寝を導入する企業も存在している。つまり、疲れて眠いまま仕事しても効率が悪いということである。

 とはいえ、寝すぎて睡眠不足になるのは良くないため、30分を目安に仮眠をとると良い。

 ミルクティーを飲む理由は、ミルクに含まれる眠りに入りやすくするトリプトファンと目覚めをよくするカフェインが入っているからである。

クローゼットを整理する

 自律神経を乱されない環境を作る為である。不要なものを減らす。特に洋服の整理が効果的である。

 もう着ない服やいつか着るかなと迷うものはどんどん捨てていくといいだろう。

 なぜかというと、選択を選ばなきゃいけないことが自律神経を乱す原因になるからである。

 なので、日常的な選択を減らして、ストレスフリーの環境を作ると良いのだ。

空を見上げて「まあ、いいか」と思う

 悪い疲れが蓄積してしんどい時にやると気が楽になる。

 人はストレスがたまったりだるさを感じたりすると、自然と前かがみになったり下に俯いてしまう傾向がある。これによって、おでこが地面に向き、視線も下になり、呼吸が浅くなり、そして自律神経が乱れるのだ。

 しかし、空を見上げるだけのアクション一つで変わることが出来る。おでこは天に向かい、視線は上がり軌道が開く。さらに、「まあ、いいか」とつぶやけば、とらわれた心配事や緊張からかいほうされるのだ。

一対二の呼吸でリラックスする

 ストレスや緊張が蓄積されるとどうしても呼吸が浅くなってしまいがちになる。速くて浅い呼吸は交感神経を刺激し、心身ともに緊張モードにしてしまう。その結果、血管が収縮し血流の流れが悪くなるのだ。

 そこで、試してほしいのが1対2(ワンツー)呼吸法である。

  1. 3~4秒間、鼻から息を吸う
  2. 6~8秒間、口をすぼめて、口からゆっくり吐く
  3. これを5~7回繰り返す

 ポイントはなるべくゆっくり長く吐くことである。

 まず、息を吸い込むときは鼻からにする。粘膜や毛穴などの物理的障害物によって、ほこりや病原体を排除することが出来るからだ。さらに、乾燥した空気に適度な湿度も与える効果がある。

 それから吐くときは、お腹をへこませながら、口を細く、長くゆっくり吐いていくのがコツである。

 自分がイライラしているときにやるのが効果的なので、ぜひ試してほしい。

最後に

 最近自分は休みをもらっているはずなのに、疲れが取れないことが最近増えてきた。だかこの本を読んで自分が一体何に疲れているのかがわかり、その対策をとれてだいぶ気分が良くなった。これから習慣化していくと、ストレスで体調を悪くすることはないだろう。

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